システィーナ礼拝堂500年祭記念
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)は、ルネサンスの頂点を極めた、西洋美術
における最も偉大な芸術家の1人です。
ミケランジェロ展の看板 ⇒
左が『階段の聖母』1490年頃に製作された大理石の彫刻で
15才のときの作品です。
右が『キリストの磔刑』1563年頃に製作された木の彫刻で
88才の晩年の作品です。
《階段の聖母》1490年頃
《階段の聖母》は、ミケランジェロが15歳前後で制作したとされる初期の大理石浮き彫りに
よる傑作で、これまで門外不出とされていました。
《キリストの磔刑》1563年頃
《キリストの磔刑》は1563年と言えば、彼はすでに88歳の高齢に達していた。
翌年の2月18日にローマで永眠したことを思えば、おそらく彼の最後の作品であろう。
小型の未完成品のようにも見えるが、人体全体を未完成品であるかのように表す手法は、
彫刻の世界ではよく見かける。
甥のレナルドに贈るため制作したとも、あるいはより大きい木造彫刻の準備作とも考えら
るが、真相は今となっては不明です。