2011年3月11日(金)午後2時46分、東日本大地震(M9.0)が発生。
その後、32分で大津波が到達し東北地方を襲いかかった日を忘れてはならない。
東日本大震災から1カ月後、津波に流された岩手県陸前高田市の自宅跡で、海に向かって
トランペットを吹いていた少女がいた。
(4月11日11日午後、森井英二郎氏撮影)
森井カメラマンが偶然、自動車で通りがかり、望遠レンズで撮影した、涙ぐむ写真でした。
昨年4月12日の朝日新聞にこの時の写真が掲載された。 その写真を見たトランペット奏者
の呼びかけで、震災から70日たった5月20日、少女は東京オペラシティの慈善コンサートに
出演を依頼された。
私は最近、始めてこの動画を見て心から感動し、強く生きていく姿勢にまた感動しました。
アンコールで「ふるさと」を演奏・・・ 会場は合唱に包まれて
(asahi.comより抜粋)
被災地で演奏する姿が朝日新聞(東京本社発行)に掲載された縁で招待された慈善コンサ
ート「故郷(ふるさと)」。被災地出身のプロの音楽家らが企画した。
制服姿で舞台に立った
岩手県立大船渡高校3年の佐々木瑠璃さん(17)は「負けないで」の
後に「威風堂々」、そしてアンコールの「故郷」を吹いた。 父の隆道(たかみち)さん(48)、弟
の証道(しょうどう)さん(15)も見守った舞台。「故郷」では演奏に聴衆の合唱が加わり、被災
地や天国へ届ける歌が会場を包み込んだ。
「負けないで」の演奏中、何度か涙を拭った。舞台を退いた後も鳴りやまぬ拍手に再び壇上に
上がると、こらえきれずに顔を覆って号泣した。 演奏後は募金箱を手に会場前に立った。
すっかり涙は引き、笑顔で「お願いします」と呼びかけた。
トランペットは、津波で亡くなった祖母隆子(りゅうこ)さん(75)に、9歳のとき買ってもらった
「宝物」。 やはり津波で命を落とした母宜子さん(43)も音楽好きだった。 「こんなに大きな
ホールで演奏するなんて初めてだし、多分、一生に一度のこと。 しかも、プロの演奏家の方
たちに囲まれて……。でも、天国のお母さんやおばあちゃんがそばにいてくれるから心強い」
「悲しくなったら、思い切り泣いていいんだよね」と励まし合う友人たちが「頑張って」と送り出し
てくれた舞台。「家族を亡くし、家を失い、これからどうやって生きていけばいいかわからない
人がたくさんいる。コンサートをきっかけに、少しでも支援の輪が広がったらうれしい」
「亡くなった幼なじみがいる。 両親を失い、転校した友人がいる。 それに比べれば私なん
て…この体験を語り継ぐ責任があるような気がするんです。」 参加を決めたコンサートも、
「お母さんたちが用意してくれた舞台なのかも。」
将来は医師になりたいという。「最初は獣医師に憧れたけど、今の目標は救命救急医。
人の命を助ける仕事をめざします」・・・ 医学部合格と幸多かれと祈念します。
「負けないで」佐々木瑠璃さん! エールをおくる吹浦忠正(ユーラシア21研究所理事長)
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