2010年10月15日(金) 午前中、第12回瑞祥展・第18回東京展に行ってきた。
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五葉松の至宝 瑞祥(ずいしょう)】
瑞祥は五葉松の至宝といわれるだけに、葉性が短く美しいのです。また、瑞祥は成長が早く、
一芽からの挿し木や接木により自分一代で立派な盆栽ができあがります。
国風展に出品される立派な瑞祥の数々も一番古いものでも53年生です。
盆栽というと、百年、二百年は当然と言われる中で瑞祥は20~30年で飾られる樹となり
自分一代で盆栽に仕上げられる樹種で21世紀の盆栽の宝と言われています。
この木の特性を見抜き、その普及に半生をかけた
瑞祥育ての親といわれる故鈴木佐市翁の
情熱と卓越した技術についても、斯界では広く知られているところです。
五葉松の主な品種
・瑞祥: 八房五葉松の代表的な品種。昭和になって作出された品種。
樹齢10年程から急速に太りだす。八房の品種なのに芽が伸びやすい特徴がある。
葉の長さは普通の五葉松の3分の1くらい。繁殖は挿し木や取り木ができる。
・九重: 八房五葉松の代表的な品種。那須五葉のの系統だといわれる。
昭和になって作出された品種。瑞祥より、葉の色が濃い。
幹は太りやすいが、樹芯が強くごつくなりやすい。繁殖は、ほとんどが接木
・宮島五葉: 江戸時代からある品種。「銀八」ともいわれ、腰の強く銀がはっきりした葉性
をしている。庭木用として盛んに作られるため、黒松の台木に接いだものが多い。
繁殖は接木のみ。五葉松の中では強健で育てやすい。
・葵
五葉松の産地
・四国: 四国の赤石山のものが盆栽には、最適といわれます。
・那須: 那須の立性といわれ葉性の良いものが多い。
・吾妻: 葉性,肌性が良い物が多いと言われる。