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2013年9月3日(火)
早朝、おおたかの森トーホーシネマズに行った。 おおたかの森SCの開館は10時だからどこから入るの? いつもの入口、連絡通路、階段、 エスカレーターは9時45分から利用できるが、これでは9時30分の開演に間に合わない。 他の人も探しているが、わからない。 ちょうどガードマンがきたので教えて貰った。 なんとかチケットも買って、開演10分前に席に着くことができた。 朝、早いのに7割近くも席が埋まっておりビックリする。 シニアがほとんどで、やはり爺さん のほうが多い。 純愛ストーリのせいかお婆さんも結構一人で鑑賞にきていた。 終盤になって隣の若者が嗚咽している。拙者も久しぶりに涙を拭う。 やはり日本人だな〜 映画は実在の人物である堀越二郎をモデルに、その半生を描いた作品であるが、堀辰雄の 小説『風立ちぬ』からの着想も盛り込まれている。 そのため映画のポスターには両名の名を挙げており、「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」 と記されている。 東京、名古屋、ドイツを舞台に、二郎の10代から30代までを中心に物語が展開され、実際の エピソードを下敷きにしつつも、ヒロインとの恋愛シーンなどにオリジナル要素を盛り込んだ ストーリーが展開される。 主人公の人物像は完全なオリジナルであり、堀越の息子に対して事前に相談し、「そんなこと は無論構わない」と了解を得たそうだ。 50年前、純愛を夢見ていた頃アパートで読んだが、映画を見たあと買って再読した。 冒頭で、ヒロインの節子は、「一面に薄(すすき)の生い茂った草原」で絵を描いている。 主人公の「私」と節子が、絵を画架ごと置きっぱなしにし、傍らの「白樺の木陰」で果物を 食べていると、不意に風が立ち、絵と画架がばったりと倒れた。その時、「私」の口をついて 出てきた詩句が[風立ちぬ、いざ生きめやも]だった。 小説の『風立ちぬ』はどんな話だったの?堀越二郎さんのことを書いた本なの?と言うと、 全く関係ありません。 『風立ちぬ』は、堀辰雄の中編小説。作者本人の体験をもとに執筆された堀辰雄の代表的 作品である。 作中の「私」の婚約者・節子のモデルは、堀辰雄と1933年(昭和8年)に知り合い1934年 (昭和9年)9月に婚約。1935年(昭和10年)12月に24才で死去した矢野綾子である。 『風立ちぬ』は太平洋戦争中に戦地で若い出征兵士によく読まれたそうだ。 「限られた生」を大切に生きようとするすべての人びとの心に響く、名作だと思う。 「風立ちぬ、いざ生きめやも」という有名な詩句は、ポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の 一節“Le vent se lève, il faut tenter de vivre”を、堀辰雄が訳したものである。 「風立ちぬ、いざ生きめやも」の意味 「風立ちぬ」の「ぬ」は過去・完了の助動詞で、「風が立った」の意である。 「いざ生きめやも」の「め・やも」は、未来推量・意志の助動詞の「む」の已然形「め」と、反語の 「やも」を繋げた「生きようか、いやそんなことはない」の意であるが、「いざ」は、「さあ」という意 の強い語感で「め」に係り、「生きようじゃないか」という意が同時に含まれている。 ヴァレリーの詩の直訳である「生きることを試みなければならない」という意志的なものと、その 後に襲ってくる不安な状況を予覚したものが一体となっている。 また、過去から吹いてきた風が今ここに到達し起きたという時間的・空間的広がりを表し、生き ようとする覚悟と不安がうまれた瞬間をとらえている。 「風が起きた、生きることを試みねばならない」の意味となる。要するに、吹いた風を契機に、著者 の「生きるぞ!」との決意を現わしている。
by bonsaik
| 2013-09-04 16:50
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